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さらばカプチーノ
「生きてるだけで丸儲け」なんて言葉を人生の成功者が語ったところで、果たして価値があるのだろうか。
─天の声
医者から「二年間の自動車運転禁止」を宣告され、車を売る決意をしたckckです。
手放したくは無いんですが、二年雨ざらしにして腐らせる訳にもいきませんしね。
とりあえずは、以前から私の車を欲しがっていた父に対し、家族と言うことも加味しまけにまけて40万という額を提示してみたところ、鼻で笑われる結果に。
曰く、「15年も前の軽自動車を、そんな値段で買う馬鹿がどこに居るのか。良くて5万ってとこだろ」とのこと。
常識で考えればもっともな意見なんですが、そんな常識が通用しないのが車の面白いところ。
車の価値というものを理解させるべく、父に運転を頼んで自動車屋に持っていき、「店でこの車を下取りでなく買い取るとしたら、いくらになるか」と店長に尋ねてみることに。
そこで返ってきた「40万、いや、50万は出せる」との回答に、父は晴天の霹靂でも直撃したかのように目を丸くしていました。
店側に50万で買い取られることを恐れたのか、その後父は一も二も無く40万で即決しました。
ちなみに私の愛車前期型カプチーノ(初年度登録93年)は、ABS・エアバッグ・LSDを装備した特別仕様車で、新車価格は税別にも関わらず169万8000円という軽のモンスターマシン。
170万あれば当時はロードスターが普通に購入可能だった上、特別仕様車は受注生産の形態をとっていたがために、希少価値も抜群と言うおまけ付き。
ついでに「走行距離僅か5万4千キロ+無事故・無改造」のおかげで、保存状態も極めて良好。勿論整備書や説明書も完備。車検も後8ヶ月アリ。
自分で言うのもアレですが、これが40万というのは、破格も良いところです。
信じられない方は、コチラの中古カプチーノの相場を参考にしてください。店側の売値ですが、大量生産されたベースグレードでさえ軒並み80万はします。
ここにはあまり書いていませんが、本当に大好きで、これ以上ないくらい丁寧に乗っていた車でした。
他人には殆ど運転させませんでしたし、洗車も全て自分で手洗いしてました。古い部品に負荷をかけ過ぎないよう無理な運転はせず、メンテナンスも完璧に行っていたとの自負があります。
てんかんの発作がさえなければ、レストアを重ね、潰れてしまうまで乗る心算だったんですが…。
大切にしていたものを手放すことは、身を削いで売るよりも辛いのだと、今更ながら実感しております。
それが、ものの価値を分からない相手だと、特に。
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