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窮地で笑える人間になりたい
メジャーに行った日本人選手が打率三割弱なら結構頑張ってるなって気になるけど、イチローが三割切ってると天変地異の前触れに思えてくる。
─天の声
戦時中を体験された作家さんのエッセイなどを読むにつけ、当時の人々の前向きさに感心するckckです。
勿論、「大本営発表に踊らされて」といったものではなく、思想の根幹的な部分で。
星新一氏は「昭和十九年前後の戦争末期のころ、私達は笑ってばかりいたようである」と書かれていますし(ある種のヤケだったようですが)、坂口安吾氏は「東京は一面焼け野原となったが、私を含めた知り合い連中は、少なくとも自分だけは生き残るだろうと考えていたようだ」といった旨の記述を残されています。
著名作家とその周囲の思考が日本人全体のそれと必ずしも一致する訳ではありませんが、敗戦を目前にしても漠然とした希望を抱いていた方々が少なからず居たことも確かです。
翻って今の日本を見てみましょう。
原油価格の高騰から物価が上昇し、株価や経済成長率も上がる兆しは見えません。宙に浮いた年金は解決の目処すら立っていない上、税に関する議論も何をいかに増税するかといったことばかり。隣国は着々と核武装と軍備増強を進め、こちらの領土を脅かしています。
敗戦直前の時分と比べるのは間違っているかも知れませんが、先が見えないと言う点では似たり寄ったりでしょう。
そんな国がこれからどう転がっていくか、明るい展望を持っている方となりますと、かなり希少な存在なのではないでしょうか。
結局のところ、心持ち一つなのかもしれません。
社会がどれだけ不安定になろうとも、「自分くらいは助かるだろう」と漠然とでも思うことが出来れば、世の中を渡っていくのがもう少し楽になるんじゃないかなと。
