2006-06

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300馬力以上は出ていたらしい

整備士の専門学校に通う人間は大概が大の車好きで、スポーツタイプの車を走らせたり、峠を頭文字D並に攻めたりする方がかなりいらっしゃいます。
私は乗り物酔いする人間なのでその手の生活とは無縁な人生を歩んできたわけですが、とある話の流れから、峠を走るインプレッサの横に乗せてもらうこととなりました。
なんでそんな流れになったのかは忘れました。多分、向こうが友達の居ない私を見かねてくれたのでしょう。

そんな訳で警察を避けるために時刻は深夜2時過ぎがかかって視界は非常に悪く、時折狸が飛び出すような危険な山道。そんな、1つ間違えればガードレールを突き破った上に病院を無視して天国へ運ばれそうなコンディションでしたが、急激なアップダウンやブラインドコーナーをものともせず、最高160キロでカッ飛ぶWRXsti
目に入るのは狂ったように流れる風景、体は前後左右と上下のGを感じ、耳には爆撃機のようなエンジン音と後付の計器類から回転限界を告げるアラーム音が何度も何度も・・・。正直言って、別世界。普通に現実を生きているだけでは、絶対に体感できない領域でした。

それでも、全く怖くないんですね。これが。たまたま席が隣だった同級生に命を預けていると言うのに。
ドリフトが一切無く、グリップ走行のみだったのも理由の1つですが・・・死ぬかもしれない恐怖心よりも、新しいことを発見した喜びの方がはるか勝っていたのでしょう。暴力的な加速や限界ギリギリのコーナリングの最中でも、知的好奇心のおかげで純粋に楽しむことが出来ました。

これを機に私もスポーツタイプの車を、などと動くつもりはありません。私は燃費と小回りに優れる軽が好みです。が、そういった世界に触れることが出来たのは大変な収穫でした。将来整備士になったとき、この経験は役に立つはずです。
否定するよりも、何事も経験ですね。

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