2005-12

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まずは読みやすさを

文章を書く上で、私がいつも気にかけていることは「いかに読みやすい文章にするか」という一点のみです。逆を言えば、他の事はあまり考えていません。面白おかしいネタだとか、深い表現だとか、そんなものは頭に無いようです。仮にあったとしても、文章として書き起こせるだけの技量がありません。
そもそも文章の面白さや深さを出すには、幼いころからの鍛錬、もしくは相当の才能が必要です。悲しいかな、私にはどちらもありません。故に、小手先の技術でも可能な「読みやすさ」を伸ばすことを信条としました。

私が習った中学の国語教師は、とてつもない変わり者で、授業にもテストにも、一度も教科書を使いませんでした。三年間、ただの一度もです。凄い人ですよね。
それが良かったことか悪かったことかは分かりません。ただ、教科書に縛られない教育というのは強烈な、印象として焼きついています。特に忘れられないのが、
「読みやすい文章を書け。読みづらい文章なんてものは、最初から読まれない。文章とは、他人に何かを伝えるために書くものだ。それが読まれないようなものならば、最初から書く意味が無い。」
との教えでした。もっと続けますと、
「書いた文章を誰が読むのかを考えろ。読まれる対象に合わせて表現を使いこなせ。最良なのは、小学校低学年でも理解できるものだ。」
とも教えてくれました。

確かにその通りですよね。
どんなに高尚な内容であっても、誰にも分からない表現を連発されたのでは、相手に何も伝えられません。逆に内容が陳腐であっても、万人にやさしい表現なら十分に文章の価値があるでしょう。


たとえ同じ100であっても、1人にしか理解されない100の文章よりは、100人が理解できる1の文章の方が優れているはずです。少なくとも私はそう信じます。
ことネット上のそれは、小学生から熟年層まで幅広い方の目に触れるものです。そこで何かを伝えたいと思うなら、独りよがりの文章ではだめなんでしょうね。きっと。

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